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食物連鎖の頂点 猛禽類の秘密

こんにちは。本日は、食物連鎖の頂点に君臨する猛禽類について述べていきます。

基本情報

猛禽類は、鋭い爪と嘴(くちばし)を持ち、ほかの動物を捕食する習性のある大型の鳥類のことを指します。
真っ先に思いつくものとしては、鷲(ワシ)や鷹(タカ)があげられそうです。その他にもハゲワシやハヤブサ、コンドルなども知られているかもしれません。そして、フクロウも猛禽類の一種です。

猛禽類ってどんなくくり?

猛禽類は共通の特徴を持っていますが、形態的解剖学的研究が進むにつれてこれらの類似は表面的なものであり、狩りという習性に基づいた収斂(しゅうれん)進化の結果とみなされています。
このような現象を聞いたことはありませんか?
昆虫の中で狩りに適した進化をしたものが、カマキリのような特徴を得ているという現象です。これが収斂進化の一つの例です。
収斂進化とは、複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位についたときに、系統にかかわらず類似した形質を独立に獲得する現象です。
猛禽類は大きく分けて、タカとフクロウの仲間に分けられて、タカの仲間は主に昼に行動し、フクロウの仲間は夜に行動します。

何を食べるの?

そんな猛禽類はいったい何を食べるのでしょうか?
種類によって異なるのですが、大鷲は主に魚、ハゲワシやコンドルは死骸、オオタカは小鳥、フクロウはネズミや小鳥などを食べます。ヘビクイワシという猛禽類は、名前の通りヘビを好んで食べます。
猛禽類は、獲物が現れるまで何時間もじっとして忍耐強く待っています。

王室の紋章に掲げられている!?

生態系の頂点に君臨する猛禽類は強さ、速さ、権力、高貴さの象徴とされています。そのため、猛禽類は国の国章や王室の紋章に取り入れられることがあります。
例えば、ローマ皇帝の紋章は鷲でした。のちに東ローマ帝国が双頭の鷲を紋章とし、ロシア帝国などへ受け継がれたほか、12世紀以前からセルビアの国旗には白い双頭の鷲が描かれています。中欧・西欧ではハプスブルク家によって神聖ローマ帝国からオーストリア帝国へ双頭の鷲が受け継がれ、プロイセン王国ドイツ帝国も鷲を紋章としました。ナチス・ドイツもそれにならい、軍服や建築物の随所に鷲の意匠を施しました。現在のドイツ・オーストリア両国の国章にも鷲が使われています。
今回は鷲のみにフォーカスしていますが、ほかの猛禽類が紋章に取り入れられていることも往々にしてあります。

天敵はいるの?

このように、生態系の頂点に立っている猛禽類ですが、天敵はいるのでしょうか?
この答えは、直接的にはいない、しかし、間接的に考えると人類が天敵だといえます。なぜなら、生態系の頂点に君臨しているのですから自然界には敵はいません。しかし、人類がその生態系を奪っています。近年の人類による自然破壊や環境汚染などによって、減少しつつある種が増加しています。

最強の種画像

こんな天敵のいない猛禽類ですが、その中でも頂点に君臨する最強の種類は何なんでしょうか?それは、オウギワシでしょう。この種は中央アメリカから南アメリカにかけた新熱帯区に分布しています。オウギワシは大型の猛禽類で、平均的なメスは全長100cm、翼開長200cm、体重7.5kgに達します。オスはメスより小型で、体重は4.75kg程度で、つめの長さは13cmもあります。この種が最強だといわれる所以は、時速65 - 80キロメートルで飛来でき、鉤爪(かぎづめ)の衝撃力は1800ジュールに達し、そのエネルギーは一般的なアサルトライフルから放たれる弾丸に匹敵します。

終わりに

どうだったでしょうか?
本日は、食物連鎖の頂点に君臨する猛禽類について解説してみました。
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